公益財団法人有斐斎弘道館では、本年は「小倉百人一首」をテーマに京菓子のデザインを幅広く公募いたしました。厳正なる審査の結果、京菓子展「手のひらの自然―小倉百人一首」2017で展示される入選作品が決定いたしましたのでお知らせいたします。
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お名前 | 作品名(銘) | 参考和歌 | 展示会場(予定) |
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穐山 道代 | 静寂 | 朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 | 旧三井家下鴨別邸 |
伊井 花音 | 娘がれ松(こがれまつ) | 来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ | 有斐斎弘道館 |
五十嵐 遥香 | 純雪 | 君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ | 旧三井家下鴨別邸 |
五十嵐 浩子 | 韓紅(からくれない) | ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは | 旧三井家下鴨別邸 |
石井 真理子 | 天の香具山 | 春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 | 旧三井家下鴨別邸 |
板山 明日花 | 積想成淵 | 筑波嶺の 峰より落つる 男女川 恋ぞつもりて 淵となりぬる | 有斐斎弘道館 |
鴨脚 えり子 | 錦穐 | このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに | 旧三井家下鴨別邸 |
岡堂 有希 | 忍ぶ染 | 陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに | 旧三井家下鴨別邸 |
古島 一行 | 清流(せいりゅう) | 瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ | 有斐斎弘道館 |
すぎもと ゆき | 逢う瀬 | かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きをみれば 夜ぞふけにける | 有斐斎弘道館 |
高尾 富江 | 初霜 | 心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の | 有斐斎弘道館 |
中根 友之 | 紅柵 | 山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり | 有斐斎弘道館 |
中村 武俊 | 鵲ノ守(かささぎのまもり) | かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きをみれば 夜ぞふけにける | 有斐斎弘道館 |
濱崎 須雅子 | 春日(はるひ) | ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ | 旧三井家下鴨別邸 |
山中 秀書 | ひとりぬる夜の | 嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る | 有斐斎弘道館 |
Eliska Konu pkova | eliskakonupkova | ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは | 旧三井家下鴨別邸 |
※印の方は「工芸菓子実作部門」の入賞者です。その他の方々は「京菓子実作部門」の入選者となります。
お名前 | 作品名(銘) | 参考和歌 | 展示会場(予定) |
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秋山 亜弓 | 余韻 | 天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ | 旧三井家下鴨別邸 |
朝倉 良江 | 滝の糸 | 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ | 有斐斎弘道館 |
泉 有加 | 花うつろい | 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに | 有斐斎弘道館 |
板見 啓子 | 言霊 | なし(和歌全般に対する想いを表現) | 有斐斎弘道館 |
井上 文子 | 片恋 | 思ひわび さても命は あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり | 有斐斎弘道館 |
今村 友紀 | 舞うひと | 天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ | 有斐斎弘道館 |
岩井 恵子 | 弱緒 | 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする | 旧三井家下鴨別邸 |
植村 健士 | 妻どふ | 奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき | 有斐斎弘道館 |
片岡 聖子 | 遠望 | わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの 雲居にまがふ 沖つ白波 | 有斐斎弘道館 |
木路 百合乃 | 初春(はつはる) | 君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ | 有斐斎弘道館 |
高地 望 | 鏡花水月 | 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ | 有斐斎弘道館 |
小林 優子 | 想ひ袖 | 君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ | 有斐斎弘道館 |
坂井 由宇 | 心変わり | 契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは | 旧三井家下鴨別邸 |
笹井 真実 | 恋話 | しのぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで | 有斐斎弘道館 |
髙田 真衣 | 霜菊 | 心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花 | 有斐斎弘道館 |
髙橋 さおり | 清か | 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ | 有斐斎弘道館 |
田代 早苗 | 彩心 | しのぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで | 有斐斎弘道館 |
田中 正徳 | まちびと | 今来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな | 有斐斎弘道館 |
田渕 詩織 | 滝の音 | 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ | 旧三井家下鴨別邸 |
寺田 庄吾 | 藻塩火 | 来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ | 旧三井家下鴨別邸 |
永田 貴子 | かささぎの橋 | かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きをみれば 夜ぞふけにける | 有斐斎弘道館 |
中谷 直子 | 鵲橋 | かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きをみれば 夜ぞふけにける | 旧三井家下鴨別邸 |
名主川 千恵 | 海乙女(あまをとめ)の唄 | 来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ | 有斐斎弘道館 |
匹田 順治 | つきあかり | 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ | 有斐斎弘道館 |
久永 弘昭 | 月の影 | 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ | 旧三井家下鴨別邸 |
藤原 夕貴 | 篝火(かがりび) | みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ 物をこそ思へ | 有斐斎弘道館 |
前田 亜紀 | 紅水染(もみじ) | ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは | 有斐斎弘道館 |
山崎 恵莉子 | 舞う桜 | 高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ | 有斐斎弘道館 |
和田 梨華子 | 楚楚 | 天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ | 旧三井家下鴨別邸 |
植村 健士※ | 秋空寂寞(あきぞらせきばく) | 奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき | 有斐斎弘道館 |
小林 弘典※ | ひっぱって百人一首 | 複数の和歌を参考に表現 | 有斐斎弘道館 |
西川 佳菜※ | 色かるた | 複数の和歌を参考に表現 | 旧三井家下鴨別邸 |