京菓子展2025 - 小堀遠州と松花堂昭乗

このたびは「京菓子展2025-小堀遠州と松花堂昭乗」に多くの皆様にご来場賜り、誠にありがとうございました。
おかげさまで盛況のうちに無事会期を終了いたしました。
ご来場の皆様をはじめ、ご応募・ご協力くださった関係各位に心より御礼申し上げます。

さて2013年に始まった京菓子展。来年は、後水尾天皇が寛永3年(1626)に二条城に行幸されてから400年の節目を迎えます。
この記念すべき年、京菓子展2026では、寛永の行幸にちなみ、華やかな「寛永行幸絵巻」をテーマに掲げます。

戦国の世を乗り越え、平和の時代を迎えて、幕府は威信をかけて天皇をお迎えし、京都には全国から大名が集いました。
その壮麗な行幸を通して、人々は安らぎと繁栄の時代が訪れたことを感じ取ったことでしょう。

その後、茶の湯や華道、能楽、書、絵画、工芸、装束、出版など、多彩な芸術が次々と花開き、
やがて「日本文化の故郷」と呼ばれる寛永文化が生まれました。
「寛永行幸」の情景は今も絵巻や屏風に残され、当時の美意識と豊かな精神を語りかけてくれます。

京菓子展2026では、この「寛永行幸絵巻」を通して、
文化と芸術が響き合った寛永の時代の息吹を、現代の京菓子に映し出します。

皆様のご期待に添える展覧会となるよう、準備を進めてまいります。
公募の詳細は、4月発表予定です。
引き続きご支援・ご高配のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

令和7年10月 京菓子展事務局